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春から夏、秋までが、ひとつの旅のように・・・

目的地は・・・季節と、風、そこにあるもの。




白い雪の冬が終わり、緑が芽吹く春から、その年のツ-リングがスタ-トする。

街の中、山の中に桜が咲き始めると、冷たく硬かった空気も、週を追う毎に柔らかくなり、

日は、段々と長くなる。風景に色が付き始める。


裸だった山もいつしか緑に覆われ、青い空に、白い雲がふわりと浮かぶ夏になる。

海の風や、夜の風は、夏の匂い。北海道の暑い夏は、すぐに通り過ぎてしまう。

暑いのは日中のほんのひと時。

雨の中を走って、温かくて気持ち良いと感じたり…、早朝や夕暮れ時の、のんびりとした心地良さは、夏だけのもの。


気付けば、いつの間にか日は短くなっている。影は長く伸び、

紅葉、黄葉の美しい秋に向かう。

夏の暑さを懐かしく思い出しながら、緊張感のあるピンと張り詰めた空気の中を走る。

やがて、落ちた紅葉の上に、雨交じりの雪が少しずつ覆い始めると、白い雪に覆われる冬が来る。



家庭を持つまで、毎年…秋の10月は、一週間の休暇を取り、一人で道東を巡り、一人の時間を楽しんだ。

大学卒業後、何年もの間、毎月毎週の休みなく働いていた。

GW、お盆、10月、正月の4回の休暇以外に休みはなかった。

その時代があったから、今の安定がある。

10月は、いつも同じ宿に連泊していた。そこを足場に、秋に浸った。

ある意味、毎日道東を、日帰りツーリングしているような。

毎年お世話になってきたその宿は、道東の藻琴山にあった。


泊まりで走れる時が来たら、いつかまたと思っていた。

そう思いつつ、最後に訪ねてから20数年も経っている。

その間にオ-ナ-が変わり、そしていつしか閉館していた。

秋が近づくと思い出す。そこで毎年過ごし、走ってきた風景と、そこにあった風の匂い。

いつか、また・・・風景と風だけは、変わらずそこにある。


その土地を、じっくりと時間を掛けて、ゆっくりと感じながら走る。

そんなスタンスは、ずっと変わっていない。

変わったのは…、毎月は走れなかったが、年に数回の連泊ツ-リングから、

長期連泊は出来なくなったが、毎週走れるようになった事。


日帰りでも、旅の中に居るように感じる事がある。

時間を気にせず走っていると、一人旅の過ごし方と、変わってない事を思い出したりする。


いつも同じ日帰り圏内ばかり走って飽きないのか・・・

走る楽しさを求めれば、ピンポイントの道以外は、詰らないと感じるのかも知れない。

単調な道でも、その先にある風景の、プロローグとしての道もある。道は繋がっている。

見ることが目的なら、一度見れば飽きるのかも知れない。

自然の中に現れる人工物に、拒絶反応をすることもあるのかも知れない。

それも、北海道のひとつの風景。

見るもの、そこにあるものを受け入れると、感じ方も変わるのかも知れない。

走る中に求めるもの、風の中に感じるものは、同じ道を走ってもRIDERそれぞれ。



そこにある季節と風、道の風景を、これから先も感じていきたい。

まだ中学生だった頃、クルマの列に混じって、荷物を沢山積んだ旅のRIDERを見た時…、憧れた。

高校時代は規則で免許が取れなかった。憧れのナナハンを手にしたのは、大学生になってから。

その時から憧れのツ-リングは始まった。それから何年経っても、長い長いツ-リングとして、今も続いている。

今は日帰りの積み重ねだけど、旅する感覚は変わらない。


お盆を過ぎると、空気が変わる。今年の旅も、あと少し。

そうやって毎年を重ねながら、この先も走って行けたら良いなと思っている。

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by den-selen | 2017-08-13 14:48 | Comments(2)